Destiny
早川先生は私を見て、少し諦めたような表情になった。


「できれば早く退院したいのですが…」


私は少し控えめに言ったが、早川先生はさらに驚いた顔になった。


「今退院するってことがどんなことかわかってるのかい!?」


「私は大丈夫です。」


やっぱり私にはそれしか言えなかった。


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