ソウルメイト ‐臨時ヴァンパイアの異世界探索‐

青乃臣はエルクを見、次に未来を見つめた。

「先日エルク様にはお話しましたが、お二人は 強い絆で結ばれ現世に生まれてきました。

未来様。《ソウルメイト》という言葉をご存知 ですか?」

「うん、聞いたことあるよ。

小学生の時、クラスのコが持ってた占いの本に 書いてあった。

ソウルメイトとは、前世で何度か会ってる、っ て。

あと、仲の良い親友同士を表す言葉でもあるよ ね。

普段、そういう言葉を使う人って、学校にはい ないけど」

「へぇ。日本ではそんなんなんだ。

俺様の聞いた話とはちょっと違うな」

エルクの反応に付け足すように、青乃臣は説明 した。

「これまで未来様が見聞きしたものと、私達が 話すソウルメイトの概念(がいねん)は、異な ります。

未来様とエルク様はソウルメイト。

お好み焼きを売っていた少年は、エルク様と未 来様の前世のお姿なのです」

青乃臣はソウルメイトについて、未来に説明し た。
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