ソウルメイト ‐臨時ヴァンパイアの異世界探索‐

それから朝食を済ませた一同は、それぞれの日 常生活を過ごした。

未来は制服を着て学校に向かう。

「じゃあ、行くから」

「俺様も学校行きたいなぁ」

「来てもらったら困るっ!

だいたい、アンタ日中は貧血で倒れるじゃん」

「チッ。つまんねぇなぁ」

門前でしぶしぶ彼女を見送った後、エルクはヴ ァンパイア体質のため不本意ながら眠りについ た。

晴天の日は、致し方ない。

二人のやり取りを見ていた青乃臣は、午前中に 家事を済ませ、ラークリマの手がかりを探しに 外に出たが、これといった収穫は得られなかっ た。
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