ソウルメイト ‐臨時ヴァンパイアの異世界探索‐

未来の必死さに、青乃臣は胸を打たれた。

まさか、彼女がこんなにも真剣に考えてくれる なんて。

「ええ。クロロプラストの異常を考えると、悠 長なことを言っていられないのも事実。

ですが、あわててどうにかなる問題ではないの も確かです。

機が熟すその時まで、私は未来様を見守り、エ ルク様の助けとなりましょう」

「立場的にも、青乃臣は今すぐラークリマをど うにかしたいんじゃないの?

私の体から出てくるまで、本当に我慢できる?

何年先になるか分からないんだよ?

待ってる間に、クロロプラストは滅びてボッロ ボロになるかもしんないじゃん!」

ガラス窓に映るクロロプラストの異常を見て、 未来は興奮し、次にため息をついた。
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