ソウルメイト ‐臨時ヴァンパイアの異世界探索‐
黙って様子を見ていた青乃臣が、未来の 前に出て片ヒザをついた。
「未来様のおっしゃることはもっともで ございます。
我々が、図々しすぎました。
大変、申し訳ありません……」
頭を下げ、青乃臣は言葉を継いだ。
「絶対、未来様にはご迷惑をおかけしま せん。
私が、家事を全てやらせていただきま す。
エルク様は少々ワガママなお方ですが、 未来様の生活を邪魔することのないよ う、私がしっかり監視いたします」
「監視って。俺様は魔物じゃねぇぞ」
ふてくされるエルクのセリフを無視し、 青乃臣は未来をまっすぐに見つめた。
「未来様。私達は、この惑星でラークリ マという宝石を見つけるまで、自分達の 世界に帰ることはできません。
宝石が見つかるまでの間、どうかこちら に置いていただけないでしょうか?
それ以外、決して未来様にはご迷惑をお かけしないと誓います。
お願いいたします……」