ソウルメイト ‐臨時ヴァンパイアの異世界探索‐
エルクに感謝の言葉をもらって初めて、 青乃臣は知った。
「ありがとう」の言葉を聞くのは、幸せ なことだと。
それが、心から慕っている主からのもの なら、なおさらである。
家柄の都合上、青乃臣はエルクの執事に なるために生まれてきたようなもの。
彼の家系は、代々、アムド城城主に仕え るしきたりがある。
“エルク様の執事になって、本当によ かったです。
あなたが立派な国王になれるよう、
地球でラークリマを入手できるよう、
私はこれからも、あなたのために尽力い たします……!”
【Ⅲ 執事のはからい…終】