初恋
花火は班ごとに配られて居て、持川君平野君達が中心に花火を初める事になった。
私が花火を持つと中野君が私の花火を取り上げると

「知花は、危なっかしいから」

と火を付けてくれた。

「なんか、お似合い。」
理恵子が言って、私は赤くなる。
中野君の顔を見ると、
中野君も赤くなっていた。

「ばーか。当たり前だろと」

って持川君が言うと周りが、私達二人を冷やかし始めた。

ワイワイガヤガヤとやっている中、水を差す人が現れた。

「中野君、私も入れて貰って言いかな…?」

中野君の彼女だった。

「無理…津川お前クラス違うし、あと空気読めよ な!」

中野君がそう言うと津川 さんは、泣き顔になる。そんな津川さんに女の子達が集まり始めた。
津川さんの友達だ。

「ヒドいよ中野君!まみの気持ち考えなよ!」

まみ…津川さんの事だ。
「まみ。
自由時間も中野君と居れなかったじゃん!」

「確か知花さんだっけ?あの時の噂の子でしょ…」
津川さんの友達が一斉に中野君に怒鳴りつける。
自分の名前が出て私は驚いた。
中野君は、黙って聞いていたが、私の名前が出た瞬間。
津川さんたちを睨み付けると言った。

「津川…別れるわ俺達」
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