初恋
津川さんに話を聞いて津川さんが去った後も思い出せなかった。

壊れた…思い出したくない記憶のかけら…。

私は足が震えて、その場に崩れ落ちた…。
そして訳もからない感情で泣き続けた。
ずっとずっと泣き続けた。

『泣かないで桜ちゃん、 僕はお星様だから、いつでも桜ちゃんに会えるから。』

頭の中で
北山麟君の声が響いた。
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