幕末パノラマ





「あの、貴方大丈夫ですか?」



倒れた俺にゆっくりと近づき手を差し伸べる青年



「あはは...少し大丈夫じゃないかもです」




逆にタイムスリップして大丈夫な奴なんていないだろうが、結構俺は冷静に物事を考えられているのかもしれない



「あの、事情はよく分かりませんが、一応我々の屯所までご同行願いますか?」



「とんしょ?」


知らないワードが出てきて首を傾げる



「えーっと、僕ら見たいな侍がみんなで暮らしている場所と言えば分かりますかね?」



言えば宿舎見たいなものか...
侍の宿舎なんてあったんだな...


「分かりました..どうせ、行く当てもないです。その屯所に連れて行ってもらえますか?」



ギュっと差し伸べられた手を握る


それは俺がこの時代に来てから始めて感じた人の温もりでもあった






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