幕末パノラマ
どうする..
戦えるのは俺と原田さんのみ
しかも背中にお荷物二人
プラス、原田さんは槍専門、腰に刀を携えてるといっても槍ほどの力を出せるとは思えない
ジャリ...ジャリ..ジャリ
少しずつ少しずつ距離を縮めながらこちらに向かってくる何人かの人
「春、走れるか?」
「...はい」
小声でそういう原田さんに一呼吸置いて返事をする
”じゃあ、その角を曲がったら全力で走れ”
コクンと頷くと同時に角に入る
背中では大きないびきをかく藤堂さん
この状況を知ったらめっちゃ驚きそうだな..
前を走る原田さんに続き俺も全力でそれについてゆく
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