幕末パノラマ
俺の質問より前に真夏が立ち上がり俺にそういう
「最期..?どういう意味だ真夏..」
「私が貴方を助けられる...最後..、そして貴方をこうやって恋人として見れる最後」
真夏の頬を伝う雫
それはまさに涙
この時俺は..真夏を綺麗だと思った
どこまでもどこまでも透き通りそうで...
綺麗だった ーーー
「真夏...なんで..」
「なんでも..だよ春、あと、これはそこの壬生狼にも忠告、今はこちらが不利でもいつかきっと逆転する日が来る、栄えたら..滅びるのを待つだけだから...じゃあーーー」
”バイバイ”
真夏はそう言うとあの日のように闇の中に姿をくらました
真夏...君はどうしてそこまで..
一人で抱え込むんだ?
月が雲に隠れ、光を大地から奪った
*