幕末パノラマ
「異人のような格好をしておるが、これなら高くで売れそうだな」
ウレル...??
よく分からないワードが脳に響く
怖いと思ってももう身体は動かない
ただカタカタと震えることしか出来ない
「怖がらなくてもよい、まずは私たちが相手をしてやるからな」
「やっ..だっ...」
タスケテ...
春!!!!
願うような、そんな感じだった
もうこれでこの人たちに捕まったらどうしよう
なんで春は助けに来てくれないの?
春は私のヒーローなのに...春の馬鹿
たくさんの思いが溢れて今まさに消えようとした瞬間だった
「いででででっ!!!」
私を掴む男の腕がバッと離れ荒々しい声が闇の中に響く
「何奴!!?」
構える他の二人の男
「何奴って...お前らこそ何やってやがんだ?無抵抗な女を力づくで押さえ込んでよ?」
*