幕末パノラマ




雲に隠れていたはずの月が顔を出しす


逆光できちんと見えないもののキリッとした目が印象的な人



「た..、助けてっ...!!」



彼がまだ、敵か味方かも分からないのに私の口はいつの間にかそう動いていた



彼はそんな私に一瞬驚いた顔をするがすぐさま軽い笑みを浮かべる




優しい笑み


それを見た瞬間身体から力が抜ける



大丈夫...


そんな確信のない感情が溢れてきた





「お前っ!!!いきなり出てきたかと思ったら邪魔しやがってっ!!!」



キッと彼を睨む男たち



だが、それもつかの間


次の瞬間には男たちはボコボコにされ、気を失い倒れた




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