幕末パノラマ
「そんなかしこまるな、取って食おうとか、尋問しようとか考えてねえからよ」
ポンと頭の上に置かれた手のひらから熱が伝わってくる
この人なら信じてくれるかな?
未来から来たこと...
少しの希望はあるもののなかなか口が動かない
思いと行動がバランスを保てていない
そんな私を見兼ねたのか、少し間を置くと口を開き出す彼
「まあ、いい。少しづつはなしてくれればな。
俺は高杉晋作だ、お前のことは俺が面倒見てやるから安心しろよ
どうせ行く当てもないんだろ?」
「私は...真夏、相楽真夏(さがらまなつ)」
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