幕末パノラマ
嘘をついたり、黙っていたりしたら、拷問しようとした……が、古高が嘘をついているようには見えない
「そう....か」
「だが……っ」
諦め掛けた瞬間、古高が血ににじむ口を開いた
「あのっ、娘は花だなっ、花のように美しい……っ、が、あの娘はっ、ただ一輪ひいでている花だっ、」
「何が言いたい………」
遠回しに何か真夏の事を伝えようとする古高
「花はっ、枯れる寸前が一番っ……美しいものっ……っ、だ」
*