幕末パノラマ
「花のように美しく、あの刀さばきは舞うが花の如く、笑えば、満開の花のようで...”花”としか言いようがないからな」
会合に来ている一人の男が語るに連れて徐々に頬が熱くなる
「そ、そんな事は...っ」
「謙遜とは奥ゆかしい」
直様また、そんな言葉を言われ、徐々に上がる体温、そのうえ部屋にいる人の視線を一身に浴びるのを感じる
「っっっ、皆様っ、そんな事より会合をっ!!!」
ついに耐えきれなくなると私はそう叫びクルっと外の風景へと目を移す
顔の熱を逃がすように夏の夜風に当たるが顔の熱が引くことはなかった
*