幕末パノラマ




「まな、つ...介錯をたの、めるかっ?」




「え...っ?」




いきなり言われた''介錯”という言葉に一気に体の体温が下がるのを感じる




「どの、みち...っ、もうもち...そう、にないっだからなっ、せめてっ....武士らしくっ、死にたいんだっ...」



介錯、切腹した際に、腹を切り終わった後に頭を落とす事



それを...私が?




稔麿様に私が刀の刃を向けるの?


そんなこと...

「出来、ませんっ!!!

稔麿様を殺すことなんてっ、私には....無理、です....」




「それでも...頼むっ、真夏...君にしかっ、頼めないんだっ」







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