幕末パノラマ
最終章
それでも
池田屋の中は壮絶だった
飛び散る血は何回も何回も体に降りかかり、大声をあげて倒れゆく人
誰かの名前を呼びながら目を閉じてゆく人
それぞれの想いをだきながらこの世から消えてゆく
敵であろうと思いはある、命だってある
想う人だっている
何も変わらない
人ということに誰一人と変わりはなかった
けど、だけど、一つだけ違うのはそれぞれの思想
それだけで、人はこんなにも殺しあうことが出来てしまう
「春、さっきからみねうちばかり、ですねっ!!!!」
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