幕末パノラマ
「......」
目の前にいるのは外を向きながら窓の淵に座っている真夏の姿
部屋になおびただしいほどの血が辺り全体に広がっており、首の飛ばされた遺体が一つだけ転がっていた
「真夏...」
彼女の元へと一歩踏みだぞうとしたときだった
「来ないでっ!!!」
悲痛な叫び声が部屋に響き渡る
ポロポロと真夏の瞳から落ちる涙
止まることなく一つまた一つと畳に落ちてゆく
「私ってね...ひどい奴なの、助けたくれた恩人を殺したり、罪もない人を殺したり、前まで仲間だった人を殺したり...
生きる為ならなんでもしてしまう
酷いひどい人間、血で染まってる」
自分の手を見つめながらそう言う真夏
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