幕末パノラマ
今を生きていてくれて
俺を待っていてくれてありがとう
ギュっと真夏を抱きしめると真夏も俺を力強く抱きしめる
「しゅっ、んっ、う..あっ、ああああっ!!!!!」
「真夏、真夏!!!」
声をあげてなく真夏、俺もそんな真夏の名前を何度も何度も呼び続ける
いつの間にか池田屋はさっきまでの戦いが嘘のように静まり返っていて、真夏の泣き声だけが響いていた
もう、離さない
絶対に離さない
だから...俺と生きてくれ真夏
遠い遠い場所で二人の少年と少女のきゃっきゃと笑い合うそんな風景が見え、幕末の夜が遠く遠く、記憶の底へと光とともに沈んだーーーー。
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