幕末パノラマ
未来のパノラマ
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スラスラとデザインも何もないノートにシャーペン字を綴ってゆく俺
書いていることは不思議なあの幕末の日々の事
あれから俺と真夏はいつの間にかこちらに帰ってきていた...
というか、こちらに意識を引き戻されたと言ったほうがいいかもしれない
目覚めたら鼻をつく病院のあの薬やら包帯やらの臭いがして、横には俺と同じよう寝ながら微笑み、こちらを見る真夏がいた
ああ、俺は...戻ってきたんだ
そういう実感が湧いて、外からはキィーキィーという近くの公園にある子供たちが遊ぶあの耳鳴りと同じブランコの音がした
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