幕末パノラマ





「いいもーん、ママに怒られてもー」



「僕も秋ちゃんと一緒でいいもーん、それよりパパあそぼーよ!」




いいよってなあー、それで二人とも毎回泣いてんじゃねえーか


はぁ、とため息が出つつも笑みがこぼれるのは子供のあの元気をもらってるだからかもしれない


まあ、今日は休日だし、書物もひと段落ついたし秋と冬真と遊んでもいいんだが...



「パパはこれからママとラブラブするから、また後で遊ぼうな!」



「きゃぁー!らぶらぶだってえー!パパのえっちぃー!」



「らぶ..らぶ?」



秋、”えっちぃーっ”て保育園でおぼえたのか?

それとも真夏からか?


冬真はらぶらぶ自体分からないか..


二人の小さな成長にまた笑みをこぼすとキィーと静かに俺の部屋のドアを開ける音がする



「真夏、お前秋に、俺が真夏とラブラブする時は俺がえっちになるって教えたか?」


開けた主はもちろん真夏
もう、後ろを振り向かなくても誰なのかすぐにわかる


「?、何のこと?それにベランダなんかに出てどうしたの?」




「あれ見ろよ」





< 228 / 241 >

この作品をシェア

pagetop