幕末パノラマ





ゆっくりと二、三回背中をさすると俺も真夏がいる布団の中へとゆっくり入る



少し、体温が高いな



真夏の額に手を当てて確かめるが、確かに熱い

明日は絶対に早く会社を上がろう


そう決意した時だった

「んっ、春?」

うっすらと目を開ける真夏



「ごめん、起こしたか?」


「んーん、大丈夫

私こそごめんなさい、仕事で疲れているのに任せちゃって...」


「別に大丈夫だ、それより寝ろよ、少し熱い、熱がありそうた」



もう一度額に手を当てると微笑む真夏


「ん?どうした?」



「いや、なんか幸せだなって」



「なに馬鹿なこと言ってんだ、早く寝て治せよ?」



「うん」




少しするとスースー寝息を立て始める真夏



そんな真夏の寝顔を見てから俺も眠りにつく




明日には少しでも真夏の体調が良くなっているといいな


と思いながら





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