幕末パノラマ




「だからここの隊士になれ、二度言わせるな」



それだけ言うと部屋を出て行く土方



「は、え...隊士?!」



「わーっ!!!!春も今日から新選組の仲間ですかー!!!!」


笑顔で俺に話しかける総司



いやいや、まて話がよく見えない



「あの..俺...」



「どうせ行くあてもないんだろう?だったら歳の言うとおりここの隊士なればいい」


俺の肩に手を乗せてそういう近藤さん


「あの、いや..」


目を泳がせて、他の人たちに助けを求めるが、完全に目をそらされる


「まあ、いいんじゃね?土方さんの決めたことだし」


「そうですね。一度決めたら曲げないのが土方君ですし...」



「ま、これからよろしく未来人君!」


「...。」


「また一人仲間が増えたなー」


一人一人俺に声を掛けると部屋を去って行く



なんだこれ?


嫌味か?

敵意が?

未来人が他の手に渡るのを阻止してるのか?



俺...こんな信用ゼロのなか、新選組の隊士になるのか?






一人部屋にポツンと残った中不安だけか俺の中で渦巻いていた






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