幕末パノラマ




「...」


「...」



あれ?これで終わりじゃないのか?
何処か行かないのか?


じっと俺の横に居続ける斎藤さん
この沈黙俺苦手なんだよな..



「あの..まだ何か?」


恐る恐る立っている斎藤さんに聞く俺


「お前は..何流だ?」


ん?剣道の事だよな..?


「合気剣ですけど...」



「それは未来の流派か?」



「はあ、まあそうですけど」



そこまで喋るとまた続く沈黙


い、居づれえ。

なんだ、この人必要以上のことは喋らないタイプか?

あ、これが世に言う省エネタイプ!!?



必要以上のことはしないし、無駄なことを一切嫌うというあの!

うわー、初めて見た..


じーっと俺が斎藤さんを見ていたのに気づいたのか斎藤さんがこちらに視線をやる



「なんだ?」


「あ、いやー、なんで流派のこと聞くんだろーなーと思って」



嘘です。
本当はもの珍しく見てました






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