幕末パノラマ
「お前らは先に屯所に帰れ」
斎藤さんがそう言って平隊士を帰らせたあと、俺たちは一軒の刀屋に来ていた
「...本物だ。」
「何を当たり前の事を言っている」
店に置いてある刀を見ながらそう言った俺に突っ込みを入れる斎藤さん
なんというか今、斎藤さんの持っている刀も含め、そこらへんを歩いているお侍さんの刀をレプリカとかそういう物の感覚で捉えていたから、いざ自分のを持つとなると本物感が出てきた
「おお、新選組さんやないですか、今日はどちらをお求めで?」
店の奥から一人の小柄な男性が出てくる
「今日は、こいつの刀を選びにきた、いいのはあるか?」
*