幕末パノラマ





「いや、七星刀にします。」




「そうか」




別に長州の人達がよく買うから嫌だってわけではない



だが、これで踏ん切りを着けたいと思ったんだ




新選組隊士になったという踏ん切り




そう考えると、ここで村正を買うのは的確な判断ではない




「これがこの前入ってきたばかりの七星刀でございます」




そんな事を考えているとヒョイっと木箱を持って来る店の人



「開けてみろ」


斎藤さんのその人ことで恐る恐る結んである糸に手をかける


これが..俺の刀になるのかもしれない



ぱかっと木の蓋をとると黒い鞘ですこし朱色おびた紐をした刀そこにがあった





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