幕末パノラマ
ガクッと足から崩れ落ちてゆく
「そうか..そうなんだ...俺は本当に
タイムスリップしちまったのか...」
「たいむす...りっぷ?」
何もかもが合点があって否定する気さえ起きない
スマホが一向に圏外から抜け出せないのも
明かりが一つもないのも
こんなに建物が低いのも
俺がここに来る前の記憶がないのも
そして、この青年が袴をきているのも
全ては俺がタイムスリップをしたから...
これらがおかしいんじゃない
俺がおかしいんだ
*