このままずっと
「え、嘘でしょ
1位が桜太で2位が凛なの?」
持っていたイチゴオレを机に置き画面をさらに下にスクロールさせた。
「そうみたいよ
私も昨日、見てびっくりしたよ」
たしかにあの2人は昔から女の子にいつも囲まれていたのは知っていた。
「まだ、高校生活始まって少ししか経ってないのに3位に3年生って…
なんか、お気の毒な話だね」
おにぎりを鞄の中から取り出すと口いっぱいに頬張る。
「ん?
"3ーA橋本です
私は篠宮くんに1票
黒髪にあのルックス少しチャライところがかっこいい"
"2ーCの石川です
あたしは広瀬くんに1票
元気いっぱいでスポーツ万能
愛されキャラにメロメロです"
へぇ~こんなコメントも見れるんだね」
笑いながらたくさんのコメントに目を通す。
「投票数も2人が断トツなんだよ
この学校の生徒数の3分の2が2人に投票してるからね
で、恋緒さんはどっち派なんですの?」
日菜はあたしに顔を近づけた。
「そんなんさ~
どっちでもないに決まってるじゃん」
残りのおにぎりを頬張った。
「まぁ、幼なじみって家族みたいなもんなんでしょ?
それは、決められないよね
毎日あの2人の近くにいるんだもんね~?」
ニヤニヤしながらあたしを見てくる日菜。
「あ、そう昨日さ~」
それから日菜の
マシンガントークが始まった。
午後の授業も始まり
あたしは眠気との闘い。
あっという間に時間は過ぎていった。