タイムリミット~何度、愛してると言えますか?~

すこしずつ

 恭平と付き合ってから数週間がたった。並んで帰ることも、たまに手を繋ぐことも少しずつ慣れてきたころ。

GWを目前にしてわたしは、思いきって恭平に言ってみた。

「あ、あのっ、恭平?」
「ん?」

休み時間、恭平のもとを訪ねる。
英語の課題から顔をあげ、くろぶち眼鏡をはずしながら聞く。

勉強の時にしかかけてない眼鏡‥似合いすぎる。は、反則だ‥。

「くるみ?
「はっ。ごめんっ!」

赤くなったほおを両手でおさえると、恭平はおもしろそうに笑い
「ばーか。」って。

そんな姿に、また、キュンってしたのはわたしだけの秘密。
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