タイムリミット～何度、愛してると言えますか？～

　「篠原さん！聞いてますか？」

「は、はいっ！」

書き終えたと同時に現代文の先生に、指名される。

ふふ、きっと先生は知らないんだろうな。

あと、３分後のチャイムが鳴ったら

恭平から借りた現代文の教科書に、この手紙をはさんでかえすなんてさ。

キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴り、わたしは深呼吸をしてから恭平の元へ行く。
その足取りはどこかフワフワしている。