タイムリミット~何度、愛してると言えますか?~
 「恭平?」

ドアの一番近くの席に恭平はいた。呼ぶと、「ん?」と顔を上げる。

眠っていたのか、いつもは少し鋭い目もポケーっとしている。ぷくく。かわいいな。

「教科書、ありがとう。」
「ん、どういたしまして。」
「恭平、寝ていたの?寝癖ついてる。」
「うわ、本当だ。」

真っ黒でクシャリと遊ばせオシャレにセットしてある髪が、ピョンとはねていて。

寝起きのこいつは本当にかわいい
いつものクールな姿からは想像できない。
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