MY DEAR…
「まったくっ
なんてこと言うんだ?
あれでも警官か?!」

怒りながらでも、スーツを直してる時、あたしはやっとの思いで竹下に聞いた
「…なんで?
なんで怒ったんだ?
あたしのために、なんで怒れるんだよ…?」
あたしは震える身体を必死に抑えながら、竹下に聞く

そんなあたしを見て、竹下はあたしの頭をポンポンと叩く
「お前は俺の生徒だ
自分の生徒を守る義務はある」

「…じゃあ、なんで警官が言ったことに否定したんだ?」
「なんのことをだ?」
「…あたしを『不良』だって言ったことだよ?」
「ああ、俺はお前が不良だなんて思ってないからな」
「なんで?!」
あたしは思わず竹下の顔を見た
「お前はちゃんと学校に来て、授業を受けるだろ?
俺は見た目で判断しないよ」
竹下の言葉を聞いた瞬間、あたしは堪えきれず涙が溢れた
「…辛い時は聞いてやるから、いつでも来いよ」
竹下の笑顔にあたしは、今まで堪えてきたものが溢れ泣き出していた

「我慢しなくて良いんだよ」
竹下はあたしが泣き止むまで、ずっと頭を撫でていてくれた…
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