MY DEAR…
(まさか!?)
あたしは一気に玄関を開けた。
「いい加減に働きな!!この甲斐性無し!」
「誰が甲斐性無しだ!この家の大黒柱は俺だ!」
「だったら、父親らしいことしてみなよ!
いつもぐうたらして、よく大きなこと言えるもんだね!」
「うるせえ!!口答えすんじゃねえ!!」
バシン!!
「…っ!?」
父親は母親の頬を強く殴る。
「な…っ!?なにやってんだよ!?」
あたしは思わず母親の前に立つ。
母親の前に立って、父親を睨む。
「なんだ?その反抗的な目は!!」
バシッ!!
カッときた父親は、今度はあたしを殴る。
あたしは、そのまま横に倒れる。
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