MY DEAR…
「ここ…、優歌さんの部屋…?」
ボーとする頭で、あたしは聞いた。
「違うわ。客間だから、安心して。」
優歌さんは、ゆっくりあたしを寝かして立ち上がる。
「優歌ちゃん、何か食べれそう?
何か用意してきましょうか?」
「うん…。」
あたしは、布団を顔まで引っ張り上げる。
「じゃあ、ちょっと待っててね。優歌ちゃん。」
優歌さんは嬉しそうに、部屋を出て行った。
「そう言えば、今何時だ!?」
あたしは勢いよく、ベッドから飛び起きた。
クラッ。
一瞬目の前が揺れた。
「優歌ちゃん、お待たせ。」
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