MY DEAR…
「優歌ちゃんが~~っ。」
「朝比奈?朝比奈がどうした?
…!?悪化でもしたかっ!?」
竹下は青い顔をして、鞄を放り込んで走り出そうとする。
「違うの~っ。」
泣きながら否定するお姉ちゃんの言ってる意味が解らず、竹下は眉を寄せてお姉ちゃんを見る。
「じゃあ、なにがあった?」
「優歌ちゃんがね…、優歌ちゃんがね…。
お姉ちゃんって言ってくれたぁ~っ。」
お姉ちゃんの言葉に竹下は脱力して床に手をつく。
「~~…っ。」
「悠哉?」
「それくらいで泣くなよ…。なにかあったって思うだろ…?」
「だって、嬉しかったんだもん…。」
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