MY DEAR…
「なんであたしに聞くんだ?」
部屋の扉に背中を預けたまま、あたしは部屋の外のお姉ちゃんに聞く。
「優歌ちゃんさえ良かったら、一緒にご飯の準備しない?
女の子同士で料理出来るの楽しみなんだもの。」
「だからなんであたしが!?」
「ダメぇ~?あたし優歌ちゃんとお料理するの楽しみだったのに…。」
「……っ!」
お姉ちゃんの少し悲しげな声に、あたしは声に詰まる。
「……。」
あたしはため息を一つついて部屋の扉を開けた。
「こ…、今回だけだからな…。」
あたしは少し恥ずかしくなって、お姉ちゃんから目を反らす。
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