MY DEAR…
「…?」
部屋から出てきた竹下は、あたしとお姉ちゃんの二人で食事の準備をしているのに驚いて見ていた。
「あっさり出てきたな…。」
「悠哉…っ!見てみてっ、このサラダ、優歌ちゃんが作ったの♪」
お姉ちゃんは嬉しそうにマカロニサラダを竹下に見せる。
「おいっ!わざわざ見せんなっ!
サラダくらい誰でも作れんだろ!」
あたしは慌ててサラダを取り上げようとした。
「上手そうだな…。」
そう言って竹下はサラダを掬い取り、そのまま口へ持っていく。
「あっ!?おいっ!!」
「あーっ!悠哉ずるいぃーっ。」
お姉ちゃんは口を尖らす。
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