MY DEAR…
「それより飯出来たぞっ!皿っ!」
あたしの怒鳴り声にお姉ちゃんはスープ皿を取り出す。
「優歌ちゃん、後はやるからテーブル拭いてもらえる?」
あたしはお姉ちゃんに渡された布巾を持ってテーブルの上を拭く。

「いただきます。」
「いっただきまぁ~すっ!」
手を合わせて食事を始める竹下と、嬉しそうな顔をして食事を始めるお姉ちゃんを横目で見ながらあたしも手を合わせた。
「…いただきます。」
「美味しい?優歌ちゃん?
優歌ちゃんさえ良ければ、ずっとここにいても良いのよ?
…て、言うよりいてほしいの。」
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