MY DEAR…
あたしは声のしたほうを振り向く

声のしたほうから、竹下が走ってくる

「朝比奈、急にどうしたんだ?
いきなり飛び出したりなんかして…」
「…竹下…
なんでいんだよ?」
あたしは、ここに竹下が来たことに驚きと一緒に安堵もあった
(ん…?
あたし何で安心してんだ?)

「あんたは誰だ?」
警官はいぶかしげに竹下を見る

「わたしは、彼女の担任ですが?
彼女がどうかしましたか?」

「いえー、何かね
この子が学校に行ってないから、話を聞こうと思っただけですよ」
警官の一言に、竹下の表情が変わった

「お言葉ですが、彼女はちゃんと学校にも来ますし、授業も出ます
私の生徒を見た目で判断しないでいただきたい…」
(おい…眉つり上がってんぞ…)
竹下は警官に笑顔を返したが、眉間にシワが寄り、ひきつっていた
「そうですかね…?
こんな子が、おとなしくするワケが無いですよ
いつかは問題を起こす」
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