MY DEAR…
「…おい」
竹下は急に下を向いた

その瞬間

竹下の右腕が上がり警官の服を掴み、そのまま掴み上げていた
「おい?竹下…?!」
掴み上げた竹下の顔を見て、あたしはビックリして後ろに下がった

竹下の顔が般若のような顔をしていたからだ

「いくらお前が警官でも、俺の生徒にその言い方は我慢出来ねぇ…
朝比奈に謝れっ!!
謝らないとどうなるか解ってんのかよ?!」
竹下は力を入れ、警官を持ち上げた
「こ…この時間に街に出ている時点で、勉強などしないだろ…
早く離さんと業務執行妨害で逮捕するぞ…っ」
それを聞き、あたしは慌てて竹下の腕を掴む
「竹下…っ
い…今すぐ離せ…っ」
竹下は渋々と手を離した

だが、まだ怒りは収まらないらしく眉間はつり上がり般若のままだった

「…早く、朝比奈に謝れ」
「つ…次にほっついてたら必ず連行する…っ
それに教師を呼び捨てにするヤツがまともに勉強などするか…っ」
警官はそれだけ言うと走って行った
「こらぁーーっ
朝比奈に謝れ!!」
「やめろっ竹下!!
もう良いってっ」
あたしは竹下の腕を引っ張って止めた
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