secret heaven〜彼らは確かにそこにいる〜
その衝撃で、本来体内を流れるはずの血液が口から吐き出されてしまった。
今日、これで何回目の吐血になっただろう。
なのに私はまだ生きている。
何故、私の身体はこんなに頑なに生きようとするのだろう。
意志とは違う事をしてしまう私の身体が憎い。
「ったく!!面倒かけやがって」
私の目の前にいる男は、メロンパンを袋から取り出すと、無理に私の口の中に捩じ込み、ついでにと言わんばかりにお茶のストローも入れられた。