secret heaven〜彼らは確かにそこにいる〜
「お姉さん、保証人男の名前教えて下さい」
『突然の事でまだ情報収集が出来てないんです』
ソファーに場所を移動して、向かい側に座るクドちゃんとハナビシさんは2階から持ってきたのであろうノートパソコンを開いていた。
「…中里勝(なかさと まさる)です」
んー?中里勝…どっかで聞いた事あるなー…どこだったかなぁ?
クドちゃんは、小さく呟きながらキーボードを叩く。
『中里って確か…』
唐突にソファーから立ち上がったハナビシさんは早足気味に2階へ姿を消す。
どうしたのだろう。
まさか知り合いだったりして。
………、そんなわけないか。
あんな男と、彼らがつるむわけないものね。