secret heaven〜彼らは確かにそこにいる〜
「まっ、その後やつがどうなろうが知ったこっちゃないけどね」
キラキラと背景が輝いて見えるくらいに満面の笑みを浮かべるクドちゃん。
言葉と表情が全くもって合っていない。
それがまた恐怖を煽った。
それからは、嵐の如く悪徳金融会社にクドちゃんと乗り込み、返済手続きを済ませた。
きっとクドちゃんには恐いものなどないのだろう。
高額な利子を請求しても、何も言えない弱者をカモにしているこの会社は、すんなりと私を保証人から逃してくれるわけがなかった。
脅迫上等精神で、今にも殴りかかってきそうな奴らに対してクドちゃんは一切怯まずそれどころか、
「ちょっ!!おっさん、きたなっ!!唾飛ばすなよ」
など、数々の言動を浴びせていた。