secret heaven〜彼らは確かにそこにいる〜
そんなクドちゃんに、どうにかこうにか頭を下げまくったあちらさんに満足したのか、事務所を出たのはここに来てから3時間後のことだった。
『ったく、クドはどこほっつき歩いてるかと思えば…もうちょっと常識を考えてよ』
「オェ…!!コーヒー飲み過ぎて、また気持ち悪くなってきちゃった」
『馬鹿だね、ホント…、あっモエおかえり』
事務所での出来事を、留守番していたハナビシさんに報告すれば、酷く呆れていた。
そりゃ、誰が聞いてもそうなるに違いない。
私たちが戻ってきて、少し経った頃に、モエさんが帰宅。
その姿は見るからに疲れきっている。
何かあったのだろうか。