secret heaven〜彼らは確かにそこにいる〜


モエさんは、クドちゃんの事は構いもせずにひたすら目を合わせずに煙をふかす。




「…あの、ハナビシさん。キトウの丸ハゲくんとは?」




『ちょっと昔の話になりますけどね…』




モエさんとクドちゃんの会話に耳を半分傾けながら、ハナビシさんは昔話を始めた。




まだ彼らが高校生の頃の話。




当時彼らは誰ともつるむつもりは無かったのだが、知らずまにチームというものが出来上がり、知らずまに頂点に立たされ、知らずまに他のチームから敵意を向けられていたらしい。




もう一度大事な部分を言います。



知らずまに!!


知らずまに起こった出来事だったらしい。




あの頃、どおりで喧嘩売られるなーと思ってたんですよね、俺たち。




笑い話でもしているかのように、時折笑みを浮かべるハナビシさん。





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