secret heaven〜彼らは確かにそこにいる〜
今の立ち振舞いから見てモエさんは、そういう事には手出ししないものだと思っていたけど、意外な一面を持ち合わせているみたいだ。
それにしても、勝にそんな過去があったなんて知らなかったわ。
今となっては、納得はいくけど。
そうじゃなきゃ、保証人にするなんて普通の彼氏じゃ考えないものね。
『クド、もうその話はいいからこっち来な』
どこまでも自由人なクドちゃんは、やっとモエさんをからかうのを止めてソファーに戻る。
「あー、腹いたい。中里とか笑かすわ」
『はいはい。で?どうするの?』
「んー?ちょこっと明日行ってくる」
『明日って別件入ってるでしょ?』
「モエがいる!!」
『クド、1人で行くの!?』
それは別の意味で心配だなー。なんて、ハナビシさんはモエさんに目配せする。