secret heaven〜彼らは確かにそこにいる〜
改めて、じっくり部屋の中を見て見ると長いテーブルだと思っていたモノは、バーなどにあるカウンターにみえる。
それに、カウンターの中には数多くの綺麗な瓶に入ったリキュールたちが棚に並べられていて、壁ぎわにはダーツが出来るように機械が設置されている。
私が寝ていた場所もベッドだと思っていたけど、4人が楽々と座れそうなソファーだった。
もしかしたら、ここはダーツバーだったりするのかもしれない。
前に一度だけ、入った事のあるダーツバーに少し雰囲気が似ている。
だとしたら、私はこんな所で寝ていてもいいのだろうか。
時計を探してみても、どこにもなく窓の外を見ようにも黒いカーテンで遮られていて朝なのか、昼なのか時間の見当がつかない。
それに、この空間を照らしているのは、アンティークな照明が天井から3本吊るしてあるだけで部屋全体は薄暗い。