secret heaven〜彼らは確かにそこにいる〜
『んー?ああ、突然連れて来ちゃったからね…ここは俺たちの家だよ』
「家…ですか?」
家と言うには、生活感のないように見える。
時計もなければ、テレビもない。キッチンやバスルームらしき場所も見当たらない。こんな所で生活が出来るのだろうか。
見た所、3人とも不潔そうにも見えないし…。
『ここは、リビングみたいな場所なんだ。生活スペースは2階にちゃんとあるよ』
彼の視線の先を追ってみると、部屋の角には2階に続く階段があった。
なるほど。
バーだと思っていた所は、実際ちゃんとした2階建ての家のようだ。