secret heaven〜彼らは確かにそこにいる〜


「ねぇー、ハナビシ!!お腹減ったよー!!」



『もうちょっと待って。琴実ちゃんの治療が終わったら作るよ。と、言うかクド。それくらい自分でやってよ』



「えー、ハナビシが作ったのが食べたいんだよ。凄い美味しい」



『またうまいこと言って。…琴実ちゃんは何か食べたいものある?』



食べたいもの…。

それは、たくさんある。
今までずっと食というを満足に得られなかったから。


だけど・・・・、





「あの、私の…名前」




多分、私の記憶が正しければここに来て一度も自分の名前を言っていない。



なのにどうして知ってるの?







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